マッハ軒

ホワイトヘッドとか、鑑賞した作品についてとか

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第23回〉1-2-3 範疇的拘束ⅶ~ⅷ

主体的調和(subjective harmony) 主体的調和の範疇と題された第七の範疇は以下のような記述である。 概念的感じの価値づけ(valuation)は、その感じが、コントラストを持ちまた主体的指向と合致(congruent) するような【実質の】構成要素となるように適合させ…

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第22回〉1-2-3 範疇的拘束ⅵ

変異(transumutation)とはどういうことか<謎!> 変異の範疇と題される第六の範疇は以下のように始まる。 ある同一の概念的感じが、現実世界における諸現実的実質の相互に類似する(analogous)物的感じから完全な形で(impartialy)抱握主体に派生する場合、そ…

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第21回〉1-2-3 範疇的拘束ⅳ~ⅴ

現実的実質の「再生」と「差異」 概念的価値づけ(conceptual valuation)と題された第四の範疇は、以下の説明を付す。 各物的感じに由来する純粋な概念的感じが得られ、 この概念的感じの与件は、当の物的に感じられた現実的実質ないし結合体の限定性(definit…

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第20回〉1-2-3 範疇的拘束ⅰ~ⅲ

主体的統一性の範疇と両立可能性 九つある範疇的拘束は、これまでの説明の範疇の内実をより具体的にまとめている。以降参照されることが多いのも、ここで挙げられる諸範疇である。 第一の範疇であるところの主体的統一性(subjective unity)の範疇は、説明の…