マッハ軒

ホワイトヘッドとか、鑑賞した作品についてとか

2021-01-01から1年間の記事一覧

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第2回〉1-1-1

今回から主文に入ります。頑張ります。 とはいえ、どのように進めていこうか。この本は最も大きな区切りとして合計5部からなり、そこにそれぞれ含まれる章数は25、もっとも小さな区切りである節に関して言えば、合計155節ある。当初は章ごとに進めていこうと…

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第1回〉序文から

この『過程と実在』という本が、「この講義は、デカルトに始まりヒュームで終わった哲学思想の局面へ回帰することに基づいている」という宣言から始まっているという点は、やはり注意すべきではないかと私は思う。ホワイトヘッド自身、序文において「17・18…

ホワイトヘッド『過程と実在』〈第0回〉

ホワイトヘッドという哲学者は、なかなか奇特な存在として見られがちであるというのが私の率直な所感である。*1彼の哲学史における立ち位置を正確に示すことは私の力量をゆうに超えてしまうからここでは避けるが、しかし単なる私の印象として、彼が一般的に…