マッハ軒

ホワイトヘッドとか、鑑賞した作品についてとか

映画の感想

北野武『BROTHER』(2000)感想

北野作品はまあまあ見ている。最後に見たのが確か『DOLLS』か『キッズ・リターン』のどちらかだったので、久しぶりにバイオレンスな北野作品を見たことになる。 結論から言うと良かった。良かったけど『その男』や『ソナチネ』のほうが良かった。この二作品…

フランク・キャプラ『毒薬と老嬢 』(1944)感想

戯曲ではなくキャプラが脚色した映画の方を観た。これはおもしろい。新婚旅行を控えた主人公が叔母の家に挨拶に行くのだが、その家を取り巻く環境がなんとも狂気的で、それでいて当人らはその狂気など気にもせず幸福そうにしているのがおかしい。主人公はそ…

原恵一『かがみの孤城』(2022)感想

さっき映画館で見てきた。お客さんの入りはまあまあ、というか思ったより入っていた。中高生や子連れの人が多い感じ。監督の原恵一さんといえば『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズを思い浮かべることと思うが、森絵都さんの『カラフル』をアニメ映画にし…

鈴木清順『殺しの烙印』(1967)感想

『殺しの烙印』は、鈴木清順の監督作品である。また具流八郎という脚本家グループの最初にして最後の映画作品でもある。この作品は当時の日活社内における評判が非常に悪く、鈴木はこの作品が原因で日活を追い出されたりしている。この追放に対する学生や映…